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うららアムネリスと彩花アムネリス

 

『王家に捧ぐ歌』におけるアムネリスの存在

 私は‘‘アムネリス‘というキャラクターが好きです。大国エジプトの王女。現人神であり、時の最高権力者であるファラオの娘。皆が欲しがるもの全てを持っている絶世の美女。エジプトの将軍ラダメスを愛し、そのラダメスが愛するエチオピア王女アイーダとはいわば恋のライバル。

 

『王家に捧ぐ歌』において、ラダメスとアイーダの愛の物語だけを見るなら、ライバルであるアムネリスは敵、なのですが…。ただ、敵だ!として見ることは出来ません。アムネリスというキャラクターは、見れば見るほどとても魅力的な女性なのです。

 

『王家に捧ぐ歌』は、アムネリスの成長の物語でもある

 

 王家に捧ぐ歌、あらすじ、などと検索を掛けると、「アイーダとラダメスの悲恋」、「二人の愛の物語」…というワードが出てきます。それはもちろん、その通り。ですがそこで見逃してはならないのが、アムネリスという女性の生き様です。

 

 物語序盤のアムネリスは豪華絢爛、贅沢三昧、全ては自分の思う通りになると信じている王女様。「ラダメスだってきっと自分のものになる」と疑わない。それが徐々に、ラダメスの想いに触れ変わっていく。手に入らないものがあることを知る。自分のあるべき姿を模索する。そして、大切な人を失ったことで確信する、自分が本当に守るべきもの…。誰かに縋ることなく一人で立ち上がり生きていくアムネリス。『王家に捧ぐ歌』は、彼女の成長を描いた物語でもあるのです。

 

一貫して女王であった絶世の美女、うららアムネリス

 宝塚大劇場東京宝塚劇場宙組公演『王家に捧ぐ歌』でアムネリスを演じていらっしゃたのは、ヒロイン経験が豊富で、人妻を演じさせたら右に出る者はいない、宙組随一の美貌を持つ伶美うらら様

 

うららアムネリスの一番の見どころは、やはりその圧倒的な美しさです。美しさで全てを納得させてしまう人がどれだけいるでしょうか。そこに立っていらっしゃるだけで、うららちゃんは紛れもなくアムネリスでした。まさに、造りし神も微笑む、うららアムネリス様なのです。

 

うららちゃん、マジ壁画

 

 これは一緒に大劇場公演を観劇したお友達が呟いていた言葉なんですけど、いや、ほんとに!そうですよね!ってなって、2015年の私のヒットワード№1です(笑)。これほど簡潔、かつ的確に、うららアムネリスの美しさを表現した言葉があるでしょうか。ちなみにこの日から私たちのなかで、うららちゃんが‘うらら様‘になりました(笑)

 

 うららアムネリスの魅力は、もちろん見た目だけではありません。威厳のある台詞回しなどは、あぁ、やっぱり、うららちゃんだなぁって思います。その威厳の中に微かに見え隠れする切ない女心…。これが何度もリピートして見たくなってしまう、うららアムネリスの魅力でした。そしてマントの翻し方も娘役一カッコよかった!

 

魅惑的な眼差しで全てを手に入れていそう

 

 「ファラオの娘だから」の場面。「ある日気づいた。私の愛をみんなが欲しがっているのだと」と歌うところ。表情を伺う女官の瀬音リサちゃんを、茶目っ気たっぷりな眼差しと微笑であしらう、うららアムネリス。

 

更にアイーダにラダメスが死んだと嘘をつく場面で、ざわめく女官たちに投げかける鋭い一瞥。うららアムネリスの一瞥は言葉以上の何かがあります。うららアムネリスになら睨まれてもいい、というか睨まれたい!。ひれ伏し、崇め奉る所存でございます!。

 

威厳ある命令と悲痛な叫び

 

 「控えなさい!」「静まりなさい!」「聞きなさい!」など、アムネリスが放つ命令。アイーダに、ラダメスに、民衆に。威厳の中に怒りや悲しみ、また時には誇りが混じった命令口調も、うららアムネリスの魅力のポイントのひとつです。

 

特に、ラダメスに剣を突き付けて、「裏切り者は…閉じ込めておきなさいっ!」と叫ぶ命令が一番好き。渾身の力を振り絞ったアムネリスの悲痛な叫びが感じられます。命令ではないですが、生き埋めにされ、見えなくなっていくラダメスに駆け寄り手を伸ばしながら叫ぶ場面も。観ているこちら側まで心が締め付けられるのです叫び声でした。

 

初めて見せる女性としてのアムネリスの姿

 

 ラダメスの処刑前。アイーダのせいにしてでも、なんとかラダメスを助け出そうとするアムネリス。「それこそ女性である私が、あなたに示せる最後の愛情なのです」と、涙ながらにラダメスに訴えかけるのですが、もちろんラダメスは拒絶します。

 

縋るように泣きついていた彩花アムネリスとは違い、うららアムネリスは縋るというより訴えかけているようでした。全身全霊で自分なりの愛を訴える。ファラオの鎧を取り払い、うららアムネリスが初めて‘女性‘を見せた感慨深い場面ですね。

 

徐々にファラオとして覚醒していく、彩花アムネリス

 

 博多座『王家に捧ぐ歌』で、主要キャストであるアムネリス役に大抜擢されたのが、宙組娘役スターの彩花まり様。95期ということで、うららちゃんとは同期生です。ちなみに、同公演でウバルドに抜擢されたずんちゃん(桜木みなと様)と、我らが宙組トップ娘役の実咲凜音様とも同期。スゴツヨ95期です。この人、素敵だなって思ったら、だいたい95期なんですよね。はい、彩花さんが95期ということがわかったところで本題へ。

 

讃美歌のように美しい歌声

 

 大劇場公演ではアムネリスの女官を演じていらっしゃった彩花さん。もともとお歌がお上手なのは有名でしたが、数多くある、難しいアムネリスのナンバーを伸びやかに歌うその歌声は、鳥肌が立つ程に素晴らしいものでした。何が素晴らしいかというと、ちゃんと感情が乗っているのに、聴かせる技術が凄い、ということ。歌から伝わってくる感情。セリフを話すように歌う。「ファラオの娘だから」ってあんなに奥行きのある歌だったのか…。

 

娘役さんらしいプリンセス感

 

 彩花アムネリスが登場したときから感じていたのは、裕福な国でみんなから愛されて育ってきたアムネリスのプリンセス感。最初から、いざとなったら私がファラオに!と覚悟を決めて生きていたようなうららアムネリスとは違って、ラダメスに恋する愛らしい女性像が目立っていたような印象を受けました。

 

…可愛い。めったに怒ったりしなさそう。アイーダに平手打ちをする姿に違和感を感じるくらい、彩花アムネリスには天女のような雰囲気が漂っていました。マントの翻し方も、ふわり、とドレスの裾が翻るような優雅さでした。凱旋を知らされた時も、毅然とした表情を崩さないうららアムネリスとは対照的に、とても幸せそうな愛らしい微笑みをこぼされていました。

 

二幕で徐々に王女から女王へ

 

 二幕で登場した時の彩花アムネリスは、前半あんなにも溢れていたプリンセス感が影をひそめて、かわりに女王の威厳が少しずつ目立ってきます。ラダメスのアイーダへの想いを知り、平和への想いを知り、それを拒絶しながら、自分のあるべき姿を模索するアムネリス。そしてファラオが殺されたことで、本格的に女王として覚醒します。

 

剣を掲げてエチオピアを滅ぼそうと歌う場面はもう、ぞっとするほどの覚悟が見て取れます。「さあ!」とこちらを振り向いた時の目の色が確実に今までと違う。強い光がともった瞳から一筋、頬に涙が伝っているのがなんとも…。あの場面は彩花アムネリスに釘づけでした。

 

彩花アムネリスから見るアムネリスの人物像

 

 ラダメスが埋められて、一人震えながら歩くアムネリス。後ろを向いていらっしゃるので、表情ははっきりとわからないのですが、聞こえてくるんですよ、嗚咽が(泣)。でも、「地下牢を閉じなさい」と、こちらを振り向いた時の彩花アムネリスの瞳にはもう悲しみは無くて。ファラオとして国を守ることを決めた女性の強い眼差しがそこにありました。

 

 アイーダはラダメス同様、自分の気持ちに正直な女性です。ですがアムネリスという人は、自分の気持ちよりも周りのこと、そして自分の祖国を一番大切にしていて、本当に欲しいものは犠牲にしてきたのではないでしょうか。だからあまり表だって感情を見せずに、エジプトの王女として仮面を被り一人で戦ってきたのではないだろうか。そして、これからも…。彩花アムネリスの振り向きざまの演技にそんなことを考えてしまいました。

 

私がアムネリスを好きな理由

 

 アイーダを否定するわけではもちろんないのですが、自分を貫き、愛する人と想いを遂げたアイーダよりも、愛する人を失い、それでも自分のあるべき姿を見つけて歩き続けるアムネリスが私は好きです。

 

もしアムネリスがアイーダと同じ立場になったとしても、アムネリスはアイーダと同じ選択はしなかったんじゃないかと思います。アムネリスはどんなに絶望しようとも、「自分の為に生きる!」などとは言わない気がします。彼女はどんな手を使っても国を再興しようとするのではないでしょうか。なぜなら、自分は大国エジプトの王女だから。何をおいても守らなければならないものがあるから。逆境にもめげず、立ち向かう…そんな強い女性に憧れます。

 

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うららアムネリスも彩花アムネリスもそれぞれに魅力的で素晴らしかったです。

大劇場に通いつめては毎回見惚れていたうららアムネリスの強さ、美しさ。

そして彩花アムネリスを、無理してでも博多まで観に行って本当に良かった。あのアムネリスを観なかったら一生後悔するところでした。

お二人が時間をかけて造り上げられたアムネリスを観ることが出来て

大好きなアムネリスが、より大好きになりました

本当にありがとうございました♡

 

 

 

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